【vol.155】伊藤家のつぼ(真鶴駅/神奈川県足柄下郡/寿司)
寿司|〜15,000円|おまかせのみ|
真鶴半島の高台にある古民家を改築した完全予約制のお鮨屋さん。真鶴港から仕入れる地物のネタの旨味を見事に引き出す握り、宿泊設備を備えた“オーベルジュ”としても注目のお店です。
真鶴駅からタクシーで7分ほど(約1,000円)。歩くと30分くらいで着きますが、真鶴半島は坂の上り下りが激しいので結構大変かと思います。
古民家を改築した素敵な店構えです。
店内はカウンター8席ほど。奈良の檜だそうで、木の形をそのまま活かした面白いカウンターになっています。テーブル席の半個室もあるようです。
目の前は自然光が入る大きな窓。昼間は相模湾が一望できます。夜は遠くに平塚や三浦半島の明かりが見えるそうです。
カウンターに着席。メニューは昼の部、夜の部共に8,500円のコース料理のみです。
サッポロ赤星中瓶。赤星ありました!
先付け。
コリンキーの天ぷら。真鶴の高橋農園のものだそう。蕎麦味噌とお塩で。
茹で落花生。
お造り。
地物のカツオをわら焼きに。のっているのは玉ねぎと紅葉おろしのもと。
中トロ。
ソイ。地物をわさび醤油で。クセがなく上品な白身です。
碧い海。宇佐美麦酒製造が作る伊豆のクラフトビールです。さっぱりとドライな飲み口。
八寸。
地物野菜の冷やしおでん。ハヤトウリ、トマト、とうもろこし。
アカハタの煮こごり。
サザエのつぼ焼き。
まぐろの赤身とトロの煮物。
真ダコの黒胡椒煮。
シメサバを海苔、ガリ、胡麻と共に大根の桂むきで巻いたもの。
地物のシイラの南蛮漬け。
穴子の手まり寿司。
残草蓬莱の純米緑ラベル。神奈川県愛甲郡の大矢孝酒造の日本酒です。残草蓬莱はザルソウホウライと読みます。日本酒も神奈川のものが多く揃っていて嬉しい。
握りへ。
自家製のガリ。
石鯛の昆布〆。赤酢のシャリが程よく香ります。
カイワリ。知る人ぞ知るアジ科の魚。身のキメが細かく甘みをしっかり感じます。絶品です。
まぐろ漬け。からしでいただきました。
ナカズミ。コハダでよく知られる出世魚。
トロのわら焼き。鼻を通る香りが素晴らしいです。思わず目をつぶる美味しさ…。
キスの昆布〆。少し梅酢をぬることで程よい酸味に。
金目鯛の炙り。こちらももちろん地物。炙ることで香りがよく立ちます。
カマスの幽庵(ゆうあん)焼き。特製の漬けダレに数日間漬け込んだものを焼き上げるんだそう。青みかんとみょうがの甘酢漬けを添えて。ここで一旦焼き物というのが面白いですね。
白イカ。お塩と青みかんでさっぱりと。
伊勢エビ。まろやかな旨みが赤酢のシャリと見事に交わりますね。
まぐろきゅうり巻き。
サンマ。かすかにほろ苦さを感じるサンマの肝醤油で。
味噌汁。
お茶。抹茶のような非常に美味しいお茶でした。
今回はこれで10,650円(2人で21,300円)。もう写真を見ていただいた通り、このコースでこの価格は破格でしょう!出来る限り地物の魚介、そして野菜までも真鶴のものを使うというこだわりが素晴らしいです。相模湾を眺めながら古民家のカウンターで握り…というロケーションも他にはないですね。
実は『伊藤家のつぼ』さん、東京・八丁堀にあったお店で(知人から聞く限り人気店だったそうです!)、それを思い切って真鶴にご夫婦で移住、古民家を改築し、宿泊可能なお鮨屋さんにしたとのこと。最近は真鶴移住する方が増えているということもあり、とても面白い流れだと思いました。
今回は別のところに泊まったので宿泊はしませんでしたが、夕食+宿泊の場合14,000円だそう(朝食はなし)。バストイレ共同の高級民宿形式?笑で、お風呂もあって、シャワーはいつでも自由に使えるそう。清潔感のある部屋だろうし、相模湾の夜景見ながら握りと日本酒でベロベロになって、そのまま泊まれるって考えたら最高じゃないですか!笑 次回は泊まってみようと思います。
真鶴で海を眺めながら地物の握りを、是非!(2018.08)
店 名:伊藤家のつぼ(真鶴駅/神奈川県足柄下郡/寿司)
最寄り駅:真鶴駅
交通手段:タクシーで約7分(徒歩30分)
住 所:神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1200-18
営業時間:12:00〜15:00(最終入店13:00)
17:00〜22:00(最終入店18:00)
定休日 :不定休
電話番号:0465-87-6460(予約可 / 完全予約制)
予 算:〜15,000円(夜)
座 席:カウンター席|テーブル席|個室あり
公式ホームページ(予約状況ページ)
http://manadurunoitoke.blog.jp