【vol.125】鮨匠 のむら(天文館電停/鹿児島県鹿児島市/寿司)


寿司|〜30,000円|おまかせのみ|カウンターのみ|

鹿児島を代表すると言っても過言ではない完全予約制のお鮨屋さん。大将の人柄と地物中心の魚へのこだわり、そしてそれらに合わせる日本酒の三拍子が見事に揃ったお店です。

 


鹿児島中央駅からタクシーで10分ほど。最寄駅は鹿児島市電の天文館通停留場で徒歩7分ほど。平成元年に開業されたそうです。

 


店内はカウンター9席のみ。店内にはジャズが。独特ながら、キリッと引き締まる雰囲気。

 


カウンターに着席。『鮨匠 のむら』さんお決まりの調味料・薬味セット。左上から、梅肉(紀州)、塩と胡麻(鹿児島)、酢味噌、自家製の淡口醤油、ポン酢。どれをつければ…!って思いますが、基本的には大将が料理ごとにおすすめのものを教えてくれます。

 


ヱビス生。喉を潤して…。

 


ところてん。まずはさっぱりスタート。

 


さつま揚げとだし巻き玉子。さつま揚げは屋久島のトビウオを使ったもの。だし巻きは焼きたてです。

 


盛り皿には茎わかめ。

 


わさびは静岡の有東木(うとぎ)のもの。

 


イサキ。ちょうど梅雨の時期で旬のど真ん中。特に腹身の部分の脂が素晴らしかったです。

 


真ダコ。ふっくら茹でられた鹿児島産の真蛸に絶妙に包丁が入っています。

 


黒龍の純米吟醸。福井県吉田郡の黒龍酒造の日本酒。何にでも合う爽やかな飲みごこち。

 


だいたい1〜2品で飲みきれる量で出してくれるのでいろいろな日本酒を飲めて非常に嬉しい。可愛いおちょこ。

 


イサキの白子。毎回あるとは限らない貴重な一品。少し炙ってるので香ばしい香り、そしてまろやかなコクが広がります。日本酒には当然最高…。

 


ヒラマサ。天然4.4kgのものを3日間寝かせて。

 


葉わさびの漬物。ガリ的にちょくちょくこちらをつまんで。酒のアテにもいいです。

 


きびなご。この時期だけの子持ちのものを蒸し焼きに。まずはそのまま、次に醤油を2〜3滴、その後はすだちなど搾って。

 


清泉の純米吟醸。新潟県長岡市の久須美酒造の日本酒。まろやかな旨みとコク、刺身に合います。

 


ヒラマサ。先ほどのヒラマサの腹の部分を少し炙って。この1切れでどれだけ飲めることか…!

 


紫ウニ。鹿児島のもの。もちろんミョウバンは使ってません。口の中で少し温めてから味わいます。

 


麒麟山の純米吟醸辛口。新潟県東蒲原郡の麒麟山酒造の日本酒。後味がすっきりキレがよく、これも刺身に合う。

 


星カツオ(スマ)。素材自体の酸味に加え、薬味とポン酢でさっぱりと。

 


茶碗蒸し。餅、椎茸、イカ、そして鹿児島らしくさつまいもが入っています。そして上には先ほどと同じ紫ウニが。

 


真澄の純米吟醸、辛口生一本。長野県諏訪市の宮坂醸造の日本酒。穏やかな香りとなめらかな風味。

 


握りへ。

 


アオリイカ。塩、胡麻、すだちで。小ぶりでほんのり温かく、酸味は穏やかなシャリ。ネタとのバランスが絶妙です。

 


真鯛。天然1.5kgのものを一晩寝かせて。

 


ナミクダヒゲエビ。薩摩半島と大隅半島に挟まれた錦江湾(別名鹿児島湾)で、「とんとこ漁」と呼ばれる底引き網漁によって獲れる貴重な深海エビ。この海老は深海210mで獲れたものだそう。iPadを使って説明してくださいました…!

 


メイチダイ。白身らしい淡白な味わいながら、もちっとした食感とほんのりとした甘みが特徴。

 


車海老。出す直前にサッと塩で茹でた温かい車海老。半生に近いこの状態ならではの歯ごたえと甘みが際立ちます。

 


寒北斗の辛口純米酒、shi-bi-en。福岡県嘉麻市の寒北斗酒造の日本酒。夏限定の辛口です。

 


コハダ。程よい優しい〆具合、身はふっくらと。

 


赤ウニ。唐津のもの。こちらも滅菌水で洗ったのみの無添加。先ほどの紫ウニも美味しかったですが、濃厚な味わいと自然な甘み、そしてとろける舌触りは格段に赤ウニの方が素晴らしかったです!

 


真アジ。アジと言っても100g以下の通称豆アジで、通常食べるものよりかも爽やかでスッととろけます。小さい分、旨みも凝縮されてる感じ。

 


シマアジ。天然1.7kgのものを3日間寝かせて。

 


黒アワビ。唐津のものを6時間煮込んだと大将。食べごたえのある大きさとほろりと柔らかく仕上がったジューシーな1貫。素晴らしいです。

 


春鹿の純米超辛口。奈良県奈良市の今西清兵衛商店の日本酒。最後の1杯とお願いしたんですが、それにふさわしいキレのある辛口でした。

 


ハガツオ。スッと酸味のある爽やかな香りが鼻を通ります。

 


まぐろ漬け。鹿児島産の本鮪を熟成させた後、漬けに。濃厚な味わいです。

 


なめこ汁。麦みそ中心の白っぽくてちょっと甘めの味噌汁です。ネギもたっぷりで落ち着く味わい。

 


新生姜。クライマックスへ向けて、整えて…。

 


太刀魚。『鮨匠 のむら』さんならではの1貫。じっくりと火を入れた身は甘みとともにサッとほぐれ、口の中いっぱいに旨みが広がります。絶品ですね〜。

 


穴子。塩で。こちらは程よく食感を残して。ツメは使わず、塩での穴子で〆も大将ならでは。

 


赤大根の漬けもの。さっぱりとクールダウン。

 

今回はこれで26,000円。大将の野村伸治さんの素晴らしいパフォーマンス!一言、大満足でした!

まずは野村さんの人柄に引き込まれ、地魚を中心に組まれたアテと握り、そしてそれに合わせた日本酒に魅了され、あっという間に3時間が経っておりました。“鹿児島の海”を凝縮して楽しめました。豊富な日本酒のラインナップも、酒飲みの方には最高かと思います!

 

“鹿児島の海”を楽しみに、必ずまた来ます!(2018.05)


店  名:鮨匠 のむら(天文館電停/鹿児島県鹿児島市/寿司)

最寄り駅:鹿児島中央駅(天文館電停)
交通手段:タクシーで約10分(徒歩7分)
住  所:鹿児島県鹿児島市松原町6-2 松原ハイツ1F

“鹿児島県鹿児島市松原町6-2

営業時間:応相談(完全予約制なので昼も夜も可)
定休日 :不定休

電話番号:099-226-1210(予約可)
予  算:〜30,000円(夜)
座  席:カウンター席


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