【vol.092】海味|umi(トンロー駅/バンコク都ワッタナー区/寿司)
寿司|〜30,000円|
トンロー駅から徒歩圏にあるタイ人の板前さんのみのお鮨屋さん。洗練されたスタイリッシュな店内、本格的な江戸前握りがいただける富裕層に人気の高級店です。
BTSのトンロー駅からタクシーで6分ほど。徒歩だと15分くらいかかります。
スクンビット49通り沿いの「Piman 49」という飲食店などが集まっているコミュニティーモールの3階にあります。
店内はカウンター18席ほど。シンプルで洗練されている印象です。店員さんは全員タイの方です。
掘りごたつで個室になる座敷も2つ(もしかしたら3つ?)あります。
カウンターに着席。5,000バーツの「おまかせ」でお願いしました。まわりのお客さんは全員タイの方々。
サッポロビール小瓶。ほんの少し日本のよりも甘めな気がしますが、安定安心の味。
まぐろの煮付け。さっぱりと上品な味付け。
ホッキ貝。酢味噌で。花穂(紫蘇の花)などの気遣いも嬉しい。
カツオ。ポン酢ジュレで。まろやかです。
イカの沖漬け。柚子の香りが爽やかです。
煮タコ。しっかり江戸前の仕事です。
金目鯛の芽ネギ巻き。香りが素晴らしい1品です。
握りへ。
ガリ。かなりさっぱりしたシンプルな味付けです。
金目鯛の昆布〆。パリッとした食感があったので何だったのか聞いてみたところ金目鯛の皮を焼いたものだそう。
スミイカ。塩すだちで。すっきりとした味わい。
エンガワ。青柚子をサッと。ジューシな脂が溢れます。
あん肝。ポン酢ではなく、出汁でさっぱりと煮てあります。
ホタテの湯葉揚げ。生ホタテを湯葉で巻き、パリッと揚げてあります。食感も風味も斬新でした。
賀茂鶴の大吟醸(特製ゴールド賀茂鶴)。広島県東広島市の賀茂鶴酒造の日本酒です。桜の花びら型金箔が入っています。
たくあん、山ごぼう。程よい箸休め。
真アジ。甘みを感じる厚めの身、あさつきと胡麻の香味の香りが非常によかったです。
まぐろ漬け。ここでシャリが赤酢に変わりました。
中トロ。スッと上品な脂がとけます。
コハダ。若干〆具合は強めですが、赤シャリのまろやかさとバランスが取れています。
車海老。ぷりっとした食感、色艶もいいですね。
バフンウニ。かなりの迫力ですね。思わず笑みがこぼれちゃいます。
すまし汁。とろろ昆布が入っていました。
アナゴ。ふんわりとした口当たり、ツメは甘めです。
トロタク巻き。海苔の香りもいいです。
玉子。海老が練ってある香ばしい玉子焼き。少し甘めです。
柚子のアイスクリーム。デザートです。
大将のポさん。これだけこだわったアテや握りを出しているにもかかわらず、1回も日本に行って修行したことがないとのこと!バンコク在住の日本人からバンコクで学んで開業したようです。それでもこのレベルまでいけるんだなという衝撃を受けました。
今回はこれで7,200バーツ強(日本円で約24,000円、サービス料10%とVAT7%込み)。決してお安くはないですが、しっかりアテからいただいて、丁寧な仕事をされた握りを満足するまでいただくことができました。
非常に美味しく、握りも美しく、そしてあらゆる仕事も間違いなくこなされていると思ったんですが、どうしてもそれらが“形式的”なように感じてしまうところが少しありました。最終的なネタとシャリの融合であったり、香りづけをするわずかな行為であったり、本当に微々たるところなんですがまだ隙があるといいますか、そのぶん伸び代が十分にあるように感じました。それらは結局のところ幼少の頃からの味覚の感覚だったりで埋められない壁なのか…?はたまた全く別の要素なのか…?などいろいろ考えちゃったりしましたが、そういう意味でも大変貴重で楽しい体験でした。
この先どう進化していくのかが非常に楽しみです!また来たいです。(2017.06)
店 名:海味|umi(トンロー駅/バンコク都ワッタナー区/寿司)
最寄り駅:トンロー駅
交通手段:タクシーで約6分(徒歩15分)
住 所:3rd Fl, Piman 49, sukhumvit 49, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Bangkok, Thailand
営業時間:12:00〜14:00
18:00〜23:00
定休日 :月曜
電話番号:+66 2 662 6661(予約可)
予 算:〜30,000円(夜)
座 席:カウンター席|座敷|個室あり