【vol.006】鮨 さいとう(琴似駅/北海道札幌市/寿司)
寿司|〜10,000円|おまかせのみ|カウンターのみ|
驚くほどリーズナブルに北海道の幸を楽しめるお鮨屋さん。アットホームな店内は居心地も抜群、知る人ぞ知る隠れ家的なお店です。
JR琴似駅から徒歩2分ほど。コスモレジデンスという雑居ビルの1階にあります。
ごちゃっとした建物ですが、『鮨 さいとう』さん自体はとても清潔感があります。
店内はL字のカウンターで7席のみ。
メニューは基本的に「おまかせ」のみ。アテからお願いしました。
サッポロクラシック生。瓶はなかったので、生ビールから。
タコのやわらか煮。ほろりと噛み切れるほど柔らかくなっています。ほんのりと柑橘系の香りが鼻を通ったので、かぼすですか?と思い聞いてみると青い柚子とのこと。1品目から引き込まれます。
帆立の貝柱、ひも、子(卵)。ほたての子は2月下旬〜4月上旬頃しか食べられない季節限定の珍味。プルンとした食感、濃厚とも違う独特の風味です。
シャコとシャコツメ。シャコツメはシャコ本体から2つしか取れない希少部位。本体も非常に旨味がありますが、シャコツメはさらに旨味が濃い感じがします。
田中六十五の純米。丸みがあって優しい口当たり、ほんのり甘みがありますがすっきりとした後味。寿司や刺身によく合います。
ヤリイカ。つるんとした喉越しがいいです。
そして衝撃だったのがイカと一緒に出てきた山わさび。北海道では馴染みの“わさび”のようですが僕は初めてで、これに醤油、ネギ、鰹節を混ぜていただきました。これだけでも何杯も飲めるちゃう美味しさ!
甘えびの昆布〆。プルップルの食感、昆布で〆ているので味わいはまろやか。
あずき菜のおひたし。クセがなく食べやすい山菜です。茹でるときに小豆のような香りがすることからこのような名前らしいです。ちょうどいい箸休め。
あん肝と奈良漬。なんとも絶妙な組み合わせ、最高のアテです。こういう自分では到底思いつかない意外な組み合わせが楽しめるのが寿司屋の楽しみの一つ。
毛ガニ。一口で食べるとジューシーな旨味が口いっぱいに広がります。
毛ガニ。味噌と身を和えて。やっぱり蟹味噌は濃厚で味がしっかりの毛ガニのものが美味しいですね。
ロ万の純米吟醸、一回火入れ。少し酸味を感じますがやわらかな飲み口。バランスがいい日本酒です。
握りへ。
サクラマス。これも季節ものです。とろけるほど脂がしっかり乗っているにもかかわらず、上品であっさりとした食べごたえ。う〜ん、絶品です!
ホッキ貝。塩と黄色いかぼすで。ちょっと炙ってあるので香ばしい香りが鼻を通ります。シャキッとした食感と甘みもいい。
まぐろの漬け。絶妙な漬け具合。中トロの下の部分とのことでした。
奥播磨(おくはりま)の山廃純米、春待ちこがれて。山田錦八割磨きということで、お米の味わいがしっかり。
トロ。あっという間にとろけてなくなっちゃいます。
海水うに。お塩で。口に含んだ瞬間にお米にまとわりついて、まろやかなウニを存分に満喫できる一貫。
コハダ。美しく、間違いない〆具合。ここからはお好みで、サクラマス、ホッキ貝、アテのあん肝と奈良漬も注文。そして最後に…。
玉子焼き。カステラのよう。海老のすり身や大和芋などが入っており、ふんわりやわらか。
今回はこれで9,000円強。アテからしっかりいただき、日本酒も存分に楽しませてもらい、お好みで5貫追加し、この値段は素晴らしいとしか言いようがありません。札幌の中心地だったらこの1.5倍くらいはしてしまうんではないかなぁ、と。
店内はカウンター7席のみ、アットホームで居心地がとてもいいです。大将と話をしていると、なんと鎌倉出身で藤沢本町に住んでいたことがあり(私の超地元です。笑)、辻堂の有名寿司屋「玉寿司」で修行をされていたとのこと。あまりにもローカルな話ができてかなり盛り上がってしまいました。その後、札幌に来て「すし善」で修行されて、現在に至るとのこと。
札幌から2駅移動してでも行ってほしい、満足間違いなしのお店です。是非!(2015.04)
店 名:鮨 さいとう(琴似駅/北海道札幌市/寿司)
最寄り駅:琴似駅
交通手段:徒歩2分
住 所:北海道札幌市西区琴似一条1丁目 コスモレジデンス1F
営業時間:17:00~22:00
定休日 :日曜
電話番号:011-615-2600(予約可)
予 算:〜10,000円(夜)
座 席:カウンター席