【vol.055】小笹寿し(下北沢駅/東京都世田谷区/寿司)


寿司|〜10,000円|

下北沢駅の住宅街にあるお鮨屋さん。席の予約不可、注文はお好みのみというスタイルを貫く、伝統的な江戸前握りの老舗です。

 


下北沢駅南口から徒歩10分ほど。下北沢の五差路をさらに南に下った先、静かな住宅街の中にあります。

 


店内はカウンター8席、4人がけと2人がけのテーブルが1つずつ。シンプルなL字カウンターがとても魅力的です。『小笹寿し』さん、地元の方以外にも大変人気なお鮨屋さんにもかかわらず、なんと予約ができません。なので、行ってみて空いているかどうかという、いい意味で“粋”を貫いているお店です。一応、電話で席の状態を聞くことはできるので、行く前に確認することをおすすめします。私は行こうと思ってる15分前くらいに電話を入れてから伺いました。

 


お燗。

 


刺身盛合せ。まずはアテから。赤貝、ミルシタ(みる貝)、ウニ、白魚、ヒラメ、カンパチ、真鯛。こうやって1切れずつ、おすすめのネタをいただけるのは大変嬉しいです。

 


もう一つ特筆するべき点。『小笹寿し』さん、伝統的な江戸前握りを出してくれるのですが、なんと“おまかせ”がありません(※おまかせ=大将が組む握りのコース)。注文は“お好み”のみ、つまり握りをどういった順で食べるかのコースを自分で組み立てるということなんです。いわゆる高級店の部類に入るお店としては極めて珍しいスタイルかと思います。

 


今日はこのメニューから自分で選んでいきます。

 


赤身。ギュッとまぐろの旨味が詰まった、重量感のある赤身。

 


サバ。美しく絶妙な〆具合のシメサバ。そして、上にのっているネギと生姜の薬味が驚くほど美味しいです。鼻を通る爽やかな香り、思わず目をつぶってしまいました。絶品です。

 


スミイカ。

 


タコ。

 


ハマグリ。甘辛いタレにふんわり柚子の香りが加わります。上品な味わいです。

 


青柳。サクサクとした歯ごたえ、爽やかな磯の香りとほんのりとした甘み。

 


コハダ。しっとりとした食感、そして程よい酢加減でまろやかに仕上がっています。

 


アナゴ。絶妙な煮詰め具合、山椒の香りが美味しさを引き立てます。身はふんわりとしていながら柔らかすぎない素晴らしい加減。さすがの江戸前仕事です。

 


真鯛の潮汁。しっかりと出汁の旨味を感じつつも、さっぱりと落ち着く味わい。三つ葉と柚子。

 


わさび巻とかんぴょう巻。わさび巻をお願いしたら、お気遣いから半分干瓢巻きにしてくれました。わさびが香り高く美味しいので、酢飯と合わさるだけで絶品です。

 


玉子。シャリなしで。じっくりと焼かれた自家製の玉子焼き。程よい甘みが〆にぴったりです。

 

今回はこれで10,000円弱。アテと日本酒からいただき、9貫と巻物。東京でこのクオリティをこの価格でいただけるところはそうそうないかと思います。確かな技術の江戸前握りです。とても満足しました。

まずお店に入れるかどうかという緊張感から始まり、その後は“お好み”でいただく1貫ごとに、自分でこの先のコースをイメージしていく緊張感。もちろんこの緊張感はいい意味での刺激であって、日常ではなかなか味わえないスリリング、かつ、とっても楽しい体験かと思います。予約ができないだけに、こういうお店に開店の17時頃にふらっと日常的に入れる生活、憧れますね。笑

 

下北沢の粋、気になった方は是非体験してみてください!(2017.03)


店  名:小笹寿し(下北沢駅/東京都世田谷区/寿司)

最寄り駅:下北沢駅
交通手段:徒歩10分
住  所:東京都世田谷区代沢3-7-10

“東京都世田谷区代沢3-7-10”

営業時間:17:00〜21:00(月〜土、21時が最終入店時間)
     12:00〜(日・祝、ネタがなくなるまで)
定休日 :水曜

電話番号:03-3413-0488(予約不可)
予  算:〜10,000円(夜)
座  席:カウンター席|テーブル席


関連記事

Comment





Comment